TYPE-L 02.帰りたいその場所 たとえひとりぼっちだったとしても、恐れずに、前へ進む勇気が欲しい。 たとえ淋しくても想いを押し殺して、立ち上がれる強い自分を。 半ば諦めにも似たそれを。 「ねぇ、ミスター・ルーピン」 「なんだい、?」 「あなたは今日から教師なのだから」 駅のホームでが言った言葉。 半ば諦めにも似た、開き直りのような、強引なそれを。 「決して涙は見せないで」 そうしては背を向けて、カツカツと靴音をさせて去っていく。 一歩一歩、あの場所に帰りたいと思う気持ちを消すように。 今も目を瞑ればあの場所に帰れるけど。 目を瞑れば涙が零れてしまうから。 僕は帰らない。 ただ、目の前に広がる未来に笑顔を。 ---------------------------- <2004.7.9> わたしはとにかくあの歌が好きなようで。